【2021年最新版】GTMを利用して電話・LINEクリックのコンバージョン設定方法
近年ではSNS経由からの申し込み数というのが様々なジャンルで売上に直結しております。なので
コンバージョンには「注文」「お問い合わせ」を設定しつつ、マイクロコンバージョンに「LINE公式アカウントの友だち追加」を設定するケースが増えています。
例えば広告を経由した「LINE公式アカウントの友だち追加数」の把握は、サンクスページが存在しないため、サンクスページのページビューによるコンバージョン計測方法(サンクスページにコンバージョン計測用タグを設置する方法)では困難です。
しかし、そのような場合でも Google Tag Manager(以下、GTM)を使うと容易に計測できるようになります。本日はその設定方法について解説していきます。
LINE公式アカウント友達追加までのフロー
目的として「特定ドメインのURLクリック」を条件に設定し、CVトリガー発火を行えるよう設定します。
遷移後の行動までは把握できないため厳密な実数の把握は困難ですが、遷移数がわかればそこから概算してざっくり実数がどのぐらいかを把握することも可能な上、何よりそれらのデータをベースに入札調整や戦略・戦術の考案が可能になります。
ちなみに遷移後のLINE友だち追加率はざっくりとですがどの業種でも80%〜90%ほどになります。そのためコンバージョン数×0.8%が実数(実際に友だち追加した数)という認識でいれば大きくブレることはないでしょう。
ちなみに実際のコンバージョンタグの発火は以下のようなイメージになります。

LINEクリックをCVに落とし込む為のGTM設定
Googleタグマネージャー(以下:GTM) を使用して、LINEクリックをコンバージョン(以下:CV)としてカウントされるように設定していきたいと思います。
変数の追加
管理画面を開き「変数」の中から、「Click URL」を追加します。
「変数」をクリックし、組み込み変数という画面に遷移します。
その中から、Click URLを選択→「設定」をクリックして完了です。
変数を設定します。
「クリック」項目を探し、その中にある「Click URL」にチェックを入れます。

タグの設定
次に「タグ」を設定します。「タグ」を選択し「新規」をクリックします。

タグの名前はここでは仮に「LINEクリック(GA)」とします。
(GA)としているのは、Google Analyticsの設定として行うためです。
広告運用にせよ、Google Analyticsでの運用や分析は行うためどちらにせよこのGoogle Analytics用のCVは設定しておくことを推奨します。
「タグの設定」では今回 Google Analytics CVタグで設定を進めていきます。
「タグの種類」も一覧の中から「Google 広告のコンバージョントラッキング」を選び通常のコンバージョンタグを設定する際と同じ要領で設定を進めていきます。
最後に、アナリティクスのトラッキングIDを入力し、保存しましょう。
トリガーの設定
トリガーの設定に移るのですが、事前に確認しておきたい項目として「line.me」,「line.naver.jp」,「landing.lineml.jp」,「lin.ee」,
といった文字列をURLに含むページを設定する為にLINEビジネスから自身のURLを確認しておきましょう。
(アカウントの発行時期、アカウントの形態によって URL は多少異なりますので注意)
LINEビジネスの管理画面にログインし、左下のメニュー「友だちを増やす」をクリックすると右側にURLという項目が表示されます。
ここでご自身のURLを確認しておきましょう。

クリック前の URL が「lin.ee」で、クリック後に 「line.me」に URLが変更されることがあります。
その場合は、遷移前の URL である「lin.ee」を設定するように注意してください。
基本的には、LINEビジネスの管理画面内に表示されているURLで問題ありません。
※クリック後の「line.me」を設定するとタグが発火しないことがありますので、くれぐれも間違えないようにして下さい。
ここから、本題のGTM内のトリガー設定ですが
最初に左メニューから「トリガー」を選択してクリックしてください。
次に、画面が切り替わるので右上の「+」マークをクリックし設定を進めていきましょう!
※ここではトリガーの名前は「LINEクリック」としてあります。

この際に注意すべきは2点あります。
まず「タグの発信を待つ」にチェックを入れた方が良いという点です。「タグの発信を待つ」にチェックを入れると以下のような処理が為されるようになります。
[タグの配信を待つ] オプションをオンにすると、このトリガーが設定されているすべてのタグの配信が完了するか、または指定したタイムアウト時間が経過するか、どちらか早い方が発生するまでフォームの送信を遅らせることができます。この設定をオフにすると、処理が遅いタグについては、フォームの送信によって次のページが読み込まれるまでに配信が間に合わない場合があります。タグマネージャーヘルプ「フォーム送信トリガー」より引用
処理が遅いタグの場合、処理する前にページ遷移されてしまうと発火しない可能性があります。それを最大限ゼロにするために「タグの配信を待つ」をONにします。デフォルトだと「2,000ミリ秒(2秒)」となりますが、ここはそのままで基本的に問題ありません。
次に「Click URL」だけではなく「Page URL」も設定しなければならないという点です。
「Click URL」だけを設定し「Page URL」を設定しないとタグは発火しません。必ずこの点はセットで理解しましょう。また「Page URL」を細かく設定することにより、特定のページでのリンククリックだけを発火条件にすることなども可能です。

最後に作成した「タグ」を保存し(画像右上部青ボタン)「タグ」TOPに戻り問題ないかを確認し、右上の「公開」をクリックして公開までいけば完成です。

公開後にテストCVを行い、正常にタグが発火しているかの確認も行いましょう。
まとめ
LINE登録(友だち追加)はページ内のリンクをクリックした80-90%のユーザーが行う為、クリック=CVとして計測する方法をご説明致しました。
[st_af id="558"]